ハルベリー
ハル・ベリー(本名ハル・マリア・ベリー、またはハリー・マリア・ベリー[注釈 1][1](Halle Maria Berry, 1966年8月14日 - )は、アメリカ合衆国の女優。
生い立ち
オハイオ州クリーブランドにて、アフリカ系アメリカ人の父とイングランド系の白人の母との間に生まれた。命名は地元クリーブランドのデパート「ハリーズ・デパートメント・ストア」にちなむ。父親は暴力を振るうアルコール依存症(アルコール使用障害)者で4歳の時に両親が離婚、看護師だった母の元で育てられた。ベッドフォード市内の高校、カヤホーガ短期大学卒業。
キャリア
女優になる以前には数々のミスコンテストに出場しており、1986年のミスUSA2位、同年のミス・ワールド6位となった[2][3]。1991年の『ジャングル・フィーバー』でデビューし、翌年公開の『ブーメラン』で注目を集めた。
1999年放送のテレビ映画『アカデミー 栄光と悲劇』でドロシー・ダンドリッジを演じ、エミー賞やゴールデングローブ賞を受賞。2001年、『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初めてアカデミー主演女優賞受賞の快挙を成し遂げ、更にはベルリン国際映画祭銀熊賞も受賞した。
2002年公開の『007 ダイ・アナザー・デイ』ではボンドガールを務め、大きな話題となった。また、この年のアカデミー賞授賞式のプレゼンターを務めたが、アカデミー主演男優賞に最年少で選ばれたエイドリアン・ブロディに突然抱き寄せられ、舞台上で熱烈なキスをされてしまうハプニングが起きた。唇を奪われた瞬間、ハルは一瞬驚いたように硬直するも、すぐに右腕を絡めて(左腕はトロフィーを持っていた)これに応えた。だが、口が離れた途端に首をかしげる仕草を見せた。ちなみにこれ以降、両者ともオスカーとは一度も縁がない。
2004年公開の『キャットウーマン』でゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞を受賞。受賞しても直接受け取りに来る俳優や監督がほとんどいない授賞式に自ら駆けつけ、さらにオスカー像持参の上、自らのアカデミー賞受賞時のスピーチを完璧にコピーしたセルフパロディの受賞スピーチを演じきるなど、懐の深さを示し観衆から喝采を受けた(第25回ゴールデンラズベリー賞参照)。出演した理由について本人は、「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかった。」と語っている[4]。
2007年に著名人の功績を称えるハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに加わった。主演映画「Bruised(原題)」で監督デビューを果たす。
ブレイクまえからベリーショートが特徴だったが2002年を境にロングヘアーとなった。
私生活
1996年にMLB選手デビッド・ジャスティスと離婚後、R&B歌手のエリック・ベネイと結婚。しかし、夫の浮気が原因で2003年に別居、2005年には正式に離婚した[5]。
2005年11月にカナダ人モデルのガブリエル・オーブリーと出会い、交際を始めたが、今後結婚する意志はないことを明らかにしている[6]。2008年3月16日にロサンゼルスにて第一子となる長女ナーラ・アリエラ・オーブリーを出産[7]。2010年にはガブリエル・オーブリーとの破局が伝えられている[8]。破局後は娘の親権争いで話題となった[9][10]。2012年にはフランス人俳優オリヴィエ・マルティネスと婚約した[11]。2013年4月、ベリーの広報が、ベリーがマルティネスとの間の子を妊娠し、妊娠3ヶ月目であることを認めた[12][13]。2013年7月13日、ベリーとマルティネスは正式に結婚し[14]、10月5日に男の子を出産した[15]。しかし、2015年に離婚[16]。
2番目の夫のエリック・ベネイと結婚した時にベネイの娘インディアを養女としており、離婚後もインディアとは度々会っている。あるテレビ番組で他にも養子をとるつもりであると述べた[17]。
交際相手からの暴力が原因で片耳の聴覚がほとんど無いが、人前で補聴器などを付けることは無い。これについて本人は、自分のプライドであると語っている。
最初の夫のデビッド・ジャスティスと離婚した時、彼女はショックでうつ病にかかり自殺を考えたと後に告白している。
主な出演作品
映画
ピアースブロスナン
ピアース・ブレンダン・ブロスナン(Pierce Brendan Brosnan OBE, 1953年5月16日 - )は、アイルランド出身の俳優、映画プロデューサー。
略歴
アイルランド共和国ミーズ県のナヴァンで生まれ、10代でイギリスに渡った。1982年から1987年までアメリカのNBCで放映されたテレビドラマ『探偵レミントン・スティール』で主役を演じ、知名度が上がった[1]。
1995年に007シリーズ第17作『007 ゴールデンアイ』にジェームズ・ボンド役で主演し、国際的に有名になった。1997年の『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』[2]では、サターン賞主演男優賞を受賞した。同年、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにおいて星(星形のプレート)を獲得した[3]。
2003年7月、英国への優れた貢献を認められ、エリザベス2世から名誉大英勲章第4位を与えられる[4]。ブロスナンはアイルランド国民なので、英国民にだけ与えられる「full honour」を受ける資格はない[5]。
2008年の映画『マンマ・ミーア!』では、ゴールデンラズベリー賞に選ばれた。
5代目ジェームズ・ボンド
3代目ボンドのロジャー・ムーアがボンド役を引退したあとの1986年に、主演ドラマ『探偵レミントン・スティール』を終えたばかりだったブロスナンはボンド役のオファーを受ける[6]。このドラマは視聴率低下で打ち切られるが、イオン・プロとMGMがブロスナンに関心を持っていることが分かると、放映局のNBCはブロスナンとの契約オプションを行使する荒業に出る。『探偵レミントン』にテコ入れをしての再開が決まり、ボンド役を辞退しなければならなかった[7]。彼は当時33歳だった。ブロスナンをボンド役としてプロデューサーのアルバート・R・ブロッコリに推薦したのは、当時の妻のカサンドラ・ハリスだった[8]。ブロッコリはブロスナンがボンド映画前後に、ドラマ長編エピソードを数本撮影できる契約を取り付けようとするが、NBCと制作会社のMTM Enterprisesは拒否し、自身の条件を提示した。ここでブロッコリはブロスナン起用を諦め、ボンド役はティモシー・ダルトンに決まった。ダルトン主演で2つの作品が作られたが、2作目の『007 消されたライセンス』は、批評家からの高い評価にもかかわらず、興行的には期待外れの結果に終わった。1991年に007シリーズの著作権を巡って法的な争いとなり、次作の製作は6年間中断し、その間にダルトンは6年契約が終了した。1994年4月12日、ダルトンはボンド役の降板を発表し、イオン・プロとMGMもそれを受諾した。そしてブロスナンが1994年6月7日にボンド役を手に入れる[9]。
ブロスナンは、ジェームズ・ボンドを演じ続けることでイメージが固定してしまう危険に気付いており、ボンド役を引き受けたときに『007』シリーズに出る合間に他の映画にも出演する許可をイオン・プロに求めた。このため、映画『マリオネット・ゲーム』など『007』シリーズ以外のいろいろな映画に参加している(プロデュース作品も含む)。これらの作品で特に成功した映画としては、『007』シリーズと同じくMGMが製作した『トーマス・クラウン・アフェアー』をあげることができる。
『ダイ・アナザー・デイ』出演後もボンド役を続けることを切望していたが[10][11][12][13]、交渉で行き詰まり、2004年7月に自ら降板を申し出、MGMは慰留したが最後には同意し、[14][15]ダニエル・クレイグが6代目ボンドに起用された。ブロスナンは初代のコネリーに次ぐ人気を博したが、出演したシリーズ作品は4作と、2代目のジョージ・レーゼンビー(『女王陛下の007』の1作のみ)、4代目のダルトン(『007 リビング・デイライツ』『007 消されたライセンス』の2作)に続いて歴代で3番目に少ない[16]。
映画以外にも『マペット放送局』に本人役でゲスト出演し、マペットキャラを相手に乱闘めいた寸劇を繰り広げるなどしてコミカルな一面を披露したことがあった。
人物
私生活
1980年に最初の妻カサンドラ・ハリス(『007 ユア・アイズ・オンリー』のボンドガール)と結婚、1991年に死別[18]。2001年にキーリー・シェイ・スミスと再婚[19][20][21]。2004年9月23日にアメリカの市民権を取得。3人のアメリカ国籍の息子を持ち、20年以上アメリカに在住。
子供は、義理の子供(カサンドラの連れ子)シャルロットとクリストファー、カサンドラとの間に生まれた実子ショーン、キーリーとの間に生まれた実子ディランとパリスがいる[22]。シャルロットは俳優[23]、クリストファーは助監督や俳優として活動[24][25]。
16歳の頃、自分をゲイだと思っていたことを告白している[26]。
2001年から、ユニセフのアイルランド国内大使を努めている[27][28][29]。また、非営利環境保護団体シーシェパードを支持している[30]。
フィルモグラフィ
映画
テレビ
ダニエルクレイグ
ダニエル・クレイグ(Daniel Craig CMG, 1968年3月2日 - )は、イギリスの俳優。6代目ジェームズ・ボンドを『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)から5作品演じた。『ナイブス・アウト』(2019年)では、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
来歴
生い立ち
イングランド・チェシャー州チェスターで生まれる。父親のティモシー・ジョン・ロウトン・クレイグは複数のパブのオーナーで、かつてはイギリス商船隊(マーチャント・ネイビー)で幹部候補生として勤務していた。母親のオリヴィア(旧姓ウィリアムズ)は美術教師である[1][2][3]。1972年、彼が4歳のときに両親が離婚し、母と姉とともにリヴァプールへ移る。以降12年間をリヴァプールで過ごしたが、16歳の時、ナショナルユースシアターを受験[3]しロンドンへ移る。
キャリア
シェイクスピア『トロイラスとクレシダ』のアガメムノン役で舞台デビュー。1991年にギルドホール音楽演劇学校を卒業した。
1992年に『パワー・オブ・ワン』で映画デビュー。1998年、『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』のジョージ・ダイアー役で、デレク・ジャコビと共にエディンバラ国際映画祭最優秀演技賞を受賞。その後、『トゥームレイダー』や『ロード・トゥ・パーディション』などのアメリカ映画にも出演するようになる。2004年公開の『Jの悲劇』でロンドン映画批評家協会賞英国男優賞を受賞。
6代目ジェームズ・ボンド
2005年、5代目ピアース・ブロスナンの引退を受けて、第6代目ジェームズ・ボンド役への抜擢が発表された[4][5]。007シリーズ初の、金髪のボンドとなる。それまでのボンドのイメージと大きく異なることもあって、欧米では発表直後にアンチサイト[6]が出来るなど、バッシングが大きかった[7]。これについて本人は、撮影後「批判は子供の罵りのような言葉だったけど(耳が大きすぎる、金髪はありえないなど)、実際に言われると傷ついたよ。でも、そういう人たちを納得させるための唯一の方法は、この役を上手くやりこなすことだった。俺自身ほどそれを感じていた人はいない」[8]と語った。
また、クレイグの身長は178cmと低くはないが、歴代のボンドを演じた俳優たちが185~190cmと高身長だったため、「ボンド=長身」というイメージが強く、撮影現場では実際より高く見せるためにシークレット・ブーツを着用する場合がある[9]。
前述のような非難の中公開された『007 カジノ・ロワイヤル』で、クレイグは原作のジェームズ・ボンドのイメージに限りなく近い、寡黙でタフなボンドを演じきった。その演技が評価されシリーズ最高記録の興業収入を樹立した(後に『007 スカイフォール』が同記録を更新)。「ショーン・コネリー以来の最高のボンドだ」(ザ・サン誌)[10]と絶賛されるなど、興業・批評、両方の面で成功した。また、シリーズ初の英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた[11]。
2008年に公開された『007 慰めの報酬』、2012年に公開された『007 スカイフォール』、2015年に公開された『007 スペクター』にもジェームズ・ボンド役で出演している。
2012年に行われたロンドンオリンピック開会式にエリザベス2世をエスコートするボンド役として出演。 2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』への出演をもってボンド役を引退[12]。同作公開直前の2021年9月、イギリス海軍はクレイグを、作中のボンドと同格となる名誉中佐に任命した[13]。
2022年1月に自身が演じたボンドが1953年に叙勲されたと言われる聖マイケル・聖ジョージ勲章第3位コンパニオンの叙勲を受ける[14]。
私生活
1992年にスコットランドの元女優フィオラ・ロードンと結婚するが、1994年に離婚。二人の間には女の子(エラ)がいる。ドイツの女優ハイケ・マカッシュと7年間同棲したのち、日系アメリカ人の映画プロデューサーであるサツキ・ミッチェルと5年以上にわたって交際[15][16][17][18]。その後、2011年6月22日に女優のレイチェル・ワイズと結婚した[19]。二人は映画『ドリームハウス』の共演がきっかけで付き合い始めていた。2018年9月1日、ワイズとの間に女児が誕生したと報じられた。
少年時代からリヴァプールFCのサポーターである[20]。定期的にリヴァプールの試合に訪れており、ものめずらしいからか、よく喜ぶクレイグの姿が何度もカメラに抜かれる。
主な出演作品
映画
テレビ
コンピュータゲーム
クリスエヴァンス
クリストファー・ロバート・エヴァンス(Christopher Robert Evans, 1981年6月13日 - )は、アメリカ合衆国の俳優。
生い立ち
マサチューセッツ州サドベリー出身。父親のボブ・エヴァンスは歯科医、母親のリサはダンサー[1]。4人兄弟。姉(カーリー)と俳優の弟(スコット)、妹(シャナ)がいる。イタリア人およびアイルランド人の血を引き、カトリック教徒[2][3][4]として育った。
キャリア
高校在学中にニューヨーク・ブルックリンで行われたサマーキャンプでエージェントと出会い、高校卒業後、ニューヨークへ移り、いくつかのテレビシリーズにゲスト出演。
2005年公開の映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』のヒューマン・トーチ役で一躍知名度を上げ、ハリウッド期待の若手俳優となった。
2011年、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の主人公キャプテン・アメリカを演じた[5]。同作ではひ弱だった主人公が逞しい肉体を持つ超人として生まれ変わるストーリーを再現するために、物語序盤は特殊撮影効果で体を「縮小」されている[6]。
マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)において、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から8年に渡り「キャプテン・アメリカ」を演じ続けていたが、2018年3月22日、『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもってMCUを引退することを発表[7]。10月4日、自身のTwitterにて『エンドゲーム』の撮影の終了、共演者やスタッフそしてファンに向けて感謝の言葉を綴った[8]。
私生活
2006年、2年ほど交際していたジェシカ・ビールと破局している[9]。
それ以降、ミンカ・ケリー、クリスティーナ・リッチ、エリザベス・オルセンなど、数多くの交際の噂がある。
2016年4月から2018年3月まで女優・作家のジェニー・スレイトと交際していた。
17歳の頃から東洋思想、特に仏教に傾倒している[10]。
2015年、『gifted/ギフテッド』を撮影している時に、地元の動物保護施設から雄の子犬を引き取り、ドジャーと名付け一緒に暮らし始めた。
政治上の支持
民主党支持者であり、2016年の大統領選ではヒラリー・クリントンを支持。トランプ大統領に関する批判を日常的にツイッターに投稿している[13]。上院議員たちの協力のもと、2019年4月に政治的なウェブサイト「A Starting Point」の立ち上げを発表[14]。同性婚などLGBTQ+の権利を支持している[15]。
主な出演作品
映画
テレビ
クリスヘムズワース
クリストファー・ヘムズワース(Christopher Hemsworth, 1983年8月11日 - )は、オーストラリアの俳優、映画プロデューサー。オーストラリアのテレビ界最高峰であるロギー賞で人気新人俳優賞『Most Popular New Talent - Male』を受賞。人気俳優賞でも2年連続でノミネートされた[1]。身長190cm。オーストラリア勲章を受勲。
生い立ち
父親のクレイグは社会福祉事業の仕事に就き、母親レオニーは英語教師。両親ともにオーストラリア児童期財団に従事している[2]。母方の祖父はオランダ人、祖母はアイルランド人[3]。その他にイングランド系、スコットランド系、ドイツ系の血を引いている[4]。クリストファーは3人兄弟の中間子として誕生した。メルボルンで生まれ育ち、後に家族と共にメルボルン南部のフィリップ島に引っ越した[5]。
キャリア
初期の活動
2004年にオーストラリアのテレビドラマ『Home and Away』のロビー・ハンター役のオーディションを受けて落選するも、同作品のキム・ハイド役に抜擢され、2007年まで出演する。
2005年、オーストラリアのテレビ界最高峰であるロギー賞で人気新人俳優賞『Most Popular New Talent - Male』を受賞。人気俳優賞でも2年連続でノミネートされた[1]。
ハリウッドデビュー:2009年 - 2014年
2009年、J・J・エイブラムス監督の映画『スター・トレック』で主人公ジェームズ・T・カークの父親のジョージ・カークを演じ、ハリウッドデビュー。
2011年に公開されたマーベル・コミック原作の映画『マイティ・ソー』で主人公のソーを演じて、一躍世界的に知名度を上げた。また、2012年公開の『アベンジャーズ』、2013年公開の『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、2017年公開の『マイティ・ソー バトルロイヤル』など、以後8年間で『マイティ・ソー』シリーズ3作品と『アベンジャーズ』シリーズ4作品、合計7作品に同役で出演した。屈強な雷神ソーを演じるにあたり、監督から「出来るだけ体を大きくするように」という指示があり、ウエイトトレーニングで体重を10Kg増やし役作りに挑んだ。
2013年、ロン・ハワード監督の映画『ラッシュ/プライドと友情』では、往年のF1レーサーでプレイボーイとしても知られたジェームス・ハント役を演じた。レースカーに収まる体型にする必要があるとハワード監督に言われ、ソーを演じる際に求められた97.5Kgの体重を84Kgに絞り、4か月で13.5Kgの減量をした[6]。
オーストラリアのプロスポーツ・AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の2014年のキャンペーン「Everything's Possible」の顔に起用され、キャンペーンに関するクリスの出演料はオーストラリア児童期財団に全額寄付された[7]。 また2017年にも、AFLのコマーシャル「I'd Like to See That」に出演している[8]。
2014年、『ピープル』誌が選ぶ「最もセクシーな男性」(Sexiest Man Alive)に選ばれた[9]。
2015年 - 現在
2015年、スイスの高級時計ブランドTAG Heuer(タグ・ホイヤー)のアンバサダーに就任[10]。
ロン・ハワード監督の映画『白鯨との闘い』に主演した。やせ衰えていく主人公を演じるため、一日の摂取カロリーを500〜700キロカロリーに抑えて再び20Kgの減量をした。すしやみそ汁など日本食がダイエットメニューだったという[11]。
以前はSNSには乗り気ではない姿勢を示していたが、2015年3月にTwitter、2015年10月にインスタグラムのアカウントを開設。2020年5月の時点でインスタグラムのフォロワー数は4,100万人を超えている[12]。
2016年、オーストラリア政府観光局よりグローバル大使に任命された[13]。
映画『ゴーストバスターズ』では受付のケヴィンを演じた。ほとんどがクリスによるアドリブ演技である。
2017年、ドイツの紳士服ブランドHUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)の男性用フレグランス「Boss Bottled」の広告塔に起用された[14][15]。
2018年2月、1986年の映画『クロコダイル・ダンディー』の続編予告に見せかけたオーストラリアの観光PRコマーシャルに、ヒュー・ジャックマン、マーゴット・ロビー、ラッセル・クロウ、弟のリアム・ヘムズワースなどと共に出演。アメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルの放映中に流され、CMは大きな反響を呼んだ[16][17]。
2018年8月10日、パラマウント・ピクチャーズとの間で行われていた、ジョージ・カーク役としてのスタートレック「ケルヴィン・タイムライン」シリーズ第四作への出演交渉が決裂[18][19]。
米経済誌フォーブスが発表した「2018年ハリウッドで最も稼いだ俳優」の4位にランクインする[20]。
2019年、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にソー役で出演。7作品のマーベルとの出演契約を満了した。
映画『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で、MIBロンドン支部に所属するエージェントH役を演じた[21]。ここまで活発に映画に出演してきたが、海外での撮影ロケで数か月家からいなくなることを娘のインディアがさみしがる年齢になったため、子供たちと過ごすための2019年内いっぱい約半年の休暇を取ることをインタビューで明かした[22]。しかし、同年2月に撮影終了していたNetflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の再撮影が10月に行われることが決まり、再び体を作り直してロケ地インドへ向かうこととなった[23]。本作はNetflixで2020年4月24日に配信された。
2019年6月20日、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に名前が刻まれることが発表された[24]。
2019年7月21日のサンディエゴ・コミコンにて、タイカ・ワイティティ、クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソンが登壇し、『マイティ・ソー』シリーズの4作目のタイトルが『Thor: Love and Thunder』であること、公開予定日が2021年11月5日であることが公式発表された[25]。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』出演の噂も流れているが、6月の時点では出演交渉もなく、ガーディアンズ3作目がいつ撮影されるのかも知らないとクリスは答えている[26]。
米経済紙フォーブス発表の「2019年最も稼いだ俳優」の2位にランクインした[27]。
2019年11月22日〜24日に開催される『東京コミコン2019』にゲストとして参加し、来日することが発表された[28]。クリスの参加が発表直後、ツイッター上では「クリヘム」というワードがトレンド1位となり、アクセス過多によりコミコン公式サイトのサーバーがダウンするなど大きな反響があった[29]。計12回の撮影会と計6回のサイン会の前売りチケットは即完売となったが[30]、本人の厚意により購入できなかった多数のファンのために前売りが追加され、販売開始と同時に完売[31]。さらには、開催中の23日に2度に渡り当日券が急遽追加販売され、窓口に長蛇の列が出来た[32][33]。その後、24日の前売り追加販売も急遽ツイッターで発表され、こちらも即完売の大盛況となった[34]。
伝説のプロレスラーであるハルク・ホーガンの伝記映画がNetflixで製作予定。『ジョーカー』のトッド・フィリップスが監督を務め、ブラッドリー・クーパーなどが製作に携わる[35]。主役抜擢はハルク・ホーガン本人からの指名によるもので、ホーガンは2013年のインタビューでもクリス・ヘムズワース主演での映画製作を希望すると発言していた[36]。
人物
- フェミニストであり、女性の平等に関してもたびたび話題にしている[37][38]。
- 「繊細であると同時に猛烈、別世界の人のようで地に足がついている、ショッキングなほどハンサムでありながら驚くほど親しみやすい。よくいるタイプの男性でありながら今まで会ったどの男性とも違う。彼を一流の映画スターにしたのは肉体ではあるけど多芸多才な人です。」と共演者のスカーレット・ヨハンソンから評されている[39]。また、クリスが自分自身の特徴として、「just a big kid(ただの大きな子ども)」「ridiculous(くだらない人)」と回答している[40]。
- ルーン文字で家族の名前の頭文字「CEITS」(クリス、エルサ、インディア、トリスタン、サーシャ)のタトゥーを刻んでいる。自らが演じたソーが北欧神話をベースにしていることにちなんだもので、クリスの右腕と妻エルサの左腕でお揃いになっている[41]。
- 児童文学作家ドクター・スースの名著『きみの行く道』(Oh, the Places You'll Go!)の愛らしいイラストを左上腕に刻んでおり、人生に影響を与えた作品であることがうかがえる[42]。
- 『スター・トレック』へ出演後、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)のガンビット役や『G.I.ジョー』(2009)の主人公デューク役などを含むオーディションに立て続けに落選して自信を喪失し、俳優をやめようと大きく葛藤していた時期があった。電話が鳴らなくなり、お金も底をつきかけ、「どうしてこんなことをしているのか?」と自問自答したが、「父の家のためにやろう。自分自身のことよりも他の人のために(俳優を続ける)理由を考えよう」と最後に受けた『キャビン』のオーディションで役を勝ち取ったことが『マイティ・ソー』へと繋がり、その後は順調にキャリアを重ねている[43][44]。
- 両親の借金をこっそりと全額返済し、銀行口座を確認するよう父親へ電話を掛けたというエピソードを、弟のリアムが2015年に明かしている[45]。
- 子供時代の弟のリアムとは喧嘩が絶えなかった。幼少の弟リアムは「666」(悪魔)と兄弟たちに呼ばれるほどで、本物のナイフで兄弟たちを刺そうしたことがある。ある時5歳のリアムがキッチンでクリスと喧嘩になり、年の離れたクリスに対抗するため武器にしようと手に取ったものがナイフだった。そのナイフをクリスの顔に向けて投げたが、柄の部分がおでこに当たった。幸いにも10歳を過ぎてから徐々に丸くなったとリアム本人が語っている[46][47]。
- ソーを演じる際の役作りには週6日の過酷なウエイトトレーニングを必要としたが、それ以上にプロテイン・鶏肉・ブロッコリーなどの決められたメニューを、毎日2〜3時間おきに無理をして食べ続けることが一番辛かったと語っている。特に増量期には一日に6,000キロカロリーを摂取。筋肉質で基礎代謝が高く運動量も激しいために、食べることを止めてしまうとあっという間に体重が7Kg落ちてしまったという[48][49][50]。マーベル映画への出演を重ねるうち、体を大きくすることよりも絞られた健康的な体づくりを意識するようになり、現在は植物性たんぱく質中心の食事に切り替えたと語っている。
- 子煩悩なパパとして知られ、娘のために恐竜の形をした誕生日ケーキを手作りしたり[51]、学校に足を運び子供たちのための給食ランチの準備を手伝うなどしている[52][53](オーストラリアでは親がボランティアで給食の手伝いをする)。
- 2019年末に発生したオーストラリアの大規模森林火災を受け、「家族と僕は1億円を寄付します。出来ればみんなも少し協力してくれたら嬉しいです。1円でも意味があります。僕のプロフィール欄に支援団体のURLをまとめました。」と、最前線で働く消防隊や被災者のための募金をSNSで呼びかけたほか[54][55]、チャリティーイベント「Make It Rain」に参加した[56]。
私生活
3人兄弟の真ん中で、兄はテレビドラマ『ウエストワールド』のアシュリー・スタッブス役のルーク・ヘムズワース、弟は映画『ハンガー・ゲーム』のゲイル・ホーソーン役などで知られるリアム・ヘムズワース。アメリカ合衆国の歌手マイリー・サイラスは元・義理の妹(弟リアムの元妻)にあたる[57][58]。
アメリカ合衆国・ロサンゼルスを拠点に活動していたが、常に6人のパパラッチに家族が追い回される生活を息苦しく感じ、2015年より母国オーストラリアの自然に囲まれた小さな港町バイロン・ベイに居住を構えている[59]。
アメリカ合衆国の俳優マット・デイモンとはハリウッドで俳優を始めたころからの親友。自身は出演がないにもかかわらず、クリスが出演する映画のプレミアに家族同然出席するデイモン夫妻の姿や[60][61][62]、デイモン一家がオーストラリアのバイロン・ベイを頻繁に訪れ、家族ぐるみで休暇を楽しむ姿が話題になっている。一時期デイモンがオーストラリアへ移住するとゴシップ記事が出たほどだが、実際はクリスの隣の家をレンタルしていただけであり、移住の計画はない。この友情によりデイモンの『マイティ・ソー バトルロイヤル』へのカメオ出演が実現した[63]。
テレビドラマ『Home and Away』で共演した女優のイザベル・ルーカスと2005年から2008年まで交際していた[64]。
2010年、同じマネージメント事務所に所属していた7歳年上のスペインの女優エルサ・パタキーと結婚したことを発表[65][66]。2012年5月11日、エルサ・パタキーとの間に長女India Rose(インディア・ローズ)が誕生[67]。2014年3月20日には双子の男児Tristan(トリスタン)とSasha(サーシャ)が誕生[68][69]。
フィルモグラフィー
映画
テレビ
スカーレットヨハンソン
スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson, [dʒoʊˈhænsən]、1984年11月22日 - )[2]は、アメリカ合衆国の女優。2018年と2019年に世界で最も稼いだ女優である。出演した作品は全世界で143億ドル以上の興行収入を上げており、歴代9位の興行収入を誇るスターとなっている。また、トニー賞演劇主演女優賞、BAFTA賞女優賞、アカデミー賞2部門、ゴールデングローブ賞5部門にノミネートされるなど、様々な賞を受賞している。
来歴
米国のニューヨーク州ニューヨーク市で、デンマーク系の父と東欧系ユダヤ人移民の母との間に、双子の姉として生まれた。名前の由来は『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ。父親はデンマーク系の建築家[3]、母親はアシュケナジム・ユダヤ系の映画製作者[4]。両親の出会いの地はデンマークで、自身もデンマーク国籍を有している[5]。13歳の時に両親は離婚、ニューヨークとロサンゼルスを行き来する生活をしていた。2002年にプロフェッショナル・チルドレン・スクールを卒業[6]。
女優
幼い頃から演劇教室(リーストラスバーグ・シアターインスティテュート・フォー・ヤングピープル)に通い、8歳のときにオフ・ブロードウェイの舞台『Sophistry』でデビュー。1994年に『ノース 小さな旅人』で映画デビュー[7]。1996年の『のら猫の日記』でインディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネート、『ゴーストワールド』でトロント映画評論家協会の助演女優賞を受賞し、注目を集めた。1998年にはロバート・レッドフォード監督作『モンタナの風に抱かれて』で国際的な評価を得る。
2003年公開の『ロスト・イン・トランスレーション』、『真珠の耳飾りの少女』での演技が高く評価され、この年のヴェネツィア国際映画祭ブレイク女優賞やロサンゼルス映画批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞を受賞、英国アカデミー賞では両作品で主演女優賞のダブル候補となり、前者の作品で共演のビル・マーレイとともに受賞。ゴールデングローブ賞においても前者の作品でミュージカル・コメディ部門に、後者の作品でドラマ部門にノミネート。
2004年公開の『ママの遺したラヴソング』で再びゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)にノミネート。
2005年には『アイランド』で初のサマーシーズンの大作映画でユアン・マクレガーと共に主演を務めるが、作品は興行的に奮わず失敗作となり、フィルムメーカーから失敗の責任を押し付けられてしまった[8]。一方、同年公開のウディ・アレン監督作『マッチポイント』がスマッシュヒットし、ゴールデングローブ賞 助演女優賞にノミネート。以後、アレンの監督作の常連となる。
2006年にはトム・クルーズ主演の『M:i:III』にも出演する予定であったが、製作の遅れに伴い降板。一説ではクルーズにサイエントロジー入信を迫られたためとも報道された[9](ちなみに演じる予定だった役にはケリー・ラッセルが起用された)。また、同年公開された『ブラック・ダリア』では批評家からミスキャストと評された[10]。
2010年1月にアーサー・ミラーの戯曲『橋からの眺め』でブロードウェイデビューを果たし、トニー賞演劇助演女優賞を受賞[11]。
2010年、スケジュールの都合で降板したエミリー・ブラントの代役として『アイアンマン2』にナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ役でゲスト出演した[12]。メインキャストとして出演した2012年の『アベンジャーズ』が世界興行収入歴代3位(当時)の15億ドルを超える特大ヒットとなり、2015年の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』も14億ドルを突破する。ヨハンソンはセクシー&グラマーな美しいスパイを演じて人気を集め、一躍ブロックバスター映画のスターダムに躍り出た。ヨハンソンの主演作は早くから企画されていたものの、実現しないままだったが、2019年7月に開催されたコミコン・インターナショナルにて、正式に単独作『ブラック・ウィドウ』が公開されることが発表された[13]。また、制作としてもマーベル・スタジオのタイトル未定の新作にも取り組んでいる[14]。
2013年公開の映画『her/世界でひとつの彼女』では主人公が恋をする人工知能型OS・サマンサの声を演じ、声のみの出演にもかかわらず、放送映画批評家協会賞助演女優賞にノミネートされるなど高い評価を得た。
2016年、映画興行情報サイトのBOX Office Mojoが発表した「史上最も興業収益を上げた俳優・女優ランキング」で、第10位(女優では第1位)を獲得[15]するなど、美貌と実力を兼ね備えたハリウッド女優として着実なキャリアを築いている。
2019年公開の映画『マリッジ・ストーリー』、『ジョジョ・ラビット』ではアカデミー賞・英国アカデミー賞のそれぞれ主演女優賞・助演女優賞にダブルノミネートされた。
音楽
2007年4月27日にカリフォルニア州インディオで行われた野外ロックフェス「Coachella Music Festival」でジーザス&メリーチェインのライブに特別出演[16]。
2008年5月20日にトム・ウェイツの楽曲10曲をカバーしたアルバム『レイ・マイ・ヘッド』で歌手デビューした。同アルバムはデヴィッド・ボウイもボーカルで参加している[17]。アメリカのビルボードチャートでは初登場126位、イギリスのアルバムチャートでは初登場63位を記録。
その他の活動
2004年からルイ・ヴィトンの、2006年からはロレアルの広告塔に起用されている。2006年にはスポーツ用品ブランドのリーボックと「Scarlett "Hearts" Rbk」 の共同開発を含めたパートナー契約を結んでいる[18]。
人物
過去に野球選手のデレク・ジーターや俳優のジャレッド・レトやベニチオ・デル・トロ、『ブラック・ダリア』で共演したジョシュ・ハートネットと交際していた。ミュージック・ビデオに出演したことにより仲を噂されたジャスティン・ティンバーレイクとのことは、否定している。
2007年からは俳優のライアン・レイノルズと交際し、2008年5月5日に婚約[20]、同年9月27日にカナダ・バンクーバー郊外で結婚[21]。2010年12月、離婚した[22]。夫婦関係の悪化によるものでは無いとしており共に慰謝料は求めず、離婚後も仲良く食事をする様子などが目撃されている[23]。離婚の理由について、「片方がより成功してしまうと関係が複雑化するの」と語っている。
2012年からフランス人ジャーナリストのロマン・ドリアックと付き合い始め、2013年に婚約し2014年に結婚、9月女児を出産した。代理人が4日確認した。女児はニューヨーク市内で誕生し、ローズ・ドロシーと名付けられた。2017年離婚。
2011年、所有するiPhoneがハッキング被害を受け、中に保存していたヨハンソンのものとみられるヌード写真(尻などが確認できる)が流出した[24][25][26]。この件に関してはFBIの捜査の結果、フロリダ州在住の男性が逮捕された[27]。
2021年7月29日、主演する新作映画『ブラック・ウィドウ』の公開方法を巡り、契約違反で配給する米ウォルト・ディズニーを提訴した[28]。同年9月30日に和解の成立が発表された[29]。
チャリティー
オックスファムという団体と共にチャリティー活動を行っている。2007年8月にがんの予防や治療法を研究する団体へのチャリティ目的として、ネックレスのチャームをデザインした。2008年3月には映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』のプレミアでスカーレットをエスコートする権利のチャリティーオークションがかけられ、約US $40,100ドル(約405万円)で落札された。収益はオックスファムに寄付される[30]。しかし、2014年1月にはイスラエル製品のソーダストリーム広告塔となったことによりオックスファム親善大使を辞任し、パレスチナ支援者から大きな非難を招いた[31]。
政治上の支持
民主党支持者。2004年の大統領選挙ではジョン・ケリー候補を支持。2008年の大統領選挙ではバラック・オバマ候補を支持し、2008年1月2日にアイオワ州にてオバマ候補の推進運動を行った[32]。また、ウィル・アイ・アムがオバマ候補を応援する歌「Yes We Can」のミュージック・ビデオに出演。
中絶推進団体を支持
アメリカ人工妊娠中絶推進(プロチョイス)団体であるプランド・ペアレントフッド(全米家族計画連盟)のPRビデオに出演している[33]。
主な出演作品
映画
テレビ
ミュージック・ビデオ
- ボブ・ディラン「When the Deal Goes Down」(2006年)
- ジャスティン・ティンバーレイク「What Goes Around...Comes Around」(2007年)
- ウィル・アイ・アム「Yes We Can」(2008年)
CM
- 森永乳業「マウントレーニア カフェラッテ」(2006年 - 2008年)
- ユニリーバ・ジャパン 「ラックス スーパーリッチシャイン」(2015年 - 2019年)
ディスコグラフィー
アルバム
主な受賞
- 英国アカデミー賞
- 2003年度 主演女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
- トロント映画批評家協会賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞
- 2003年度 ニュー・ジェネレーション賞
- ボストン映画批評家協会賞
- 2003年度 主演女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
- ハリウッド映画祭
- 2003年度 ブレクスルー女優賞
- ヴェネツィア国際映画祭
- 2003年度 ブレイク女優賞 『ロスト・イン・トランスレーション』
- トニー賞
- セザール賞
- 2014年度 名誉賞
ジェレミーレナー
ジェレミー・リー・レナー(Jeremy Lee Renner, 1971年1月7日 - )は、アメリカ合衆国の俳優、ミュージシャン。
2000年代より映画の助演を重ねて知名度を上げ、『ジェフリー・ダーマー』(2002年)、『S.W.A.T.』(2003年)、『28週後...』(2007年)、『ハート・ロッカー』(2009年)、『アベンジャーズ』、『ボーン・レガシー』(2012年)などがある。
主演した『ハート・ロッカー』は2009年のアカデミー作品賞を受賞し、自身もアカデミー主演男優賞にノミネート。翌2010年公開の『ザ・タウン』でも高評価され、アカデミー助演男優賞などにノミネート。
生い立ち
カリフォルニア州モデストにて、ボウリング場を営む夫婦の第一子として産まれる[2][3]。両親はレナーが10歳のころに離婚[4][5][6]。5人の弟妹がいる[7]。その他に40歳下の弟が誕生したことをトーク番組で自ら明かした[8]。ドイツ系とアイルランド系の家系[9][10]。フレッド・C・ベイヤー高等学校を卒業した後はモデスト短期大学に通った[11]。
キャリア
初期の作品
1995年に『ナショナル・ランプーン/ホワイトハウスを乗っ取れ!』で落ちこぼれ高校生のダグ役でデビュー。同作は批評家に酷評されたものの、後に、テレビシリーズ『Deadly Games』、『ストレンジ・ラック』へのゲスト出演、テレビ映画『A Friend's Betrayal』の脇役出演でキャリアを重ねた。翌年以降も『Zoe, Duncan, Jack and Jane』(1999年)、『ザ・インターネット』(1999年)、『The Time of Your Life』(1999年)、『エンジェル』(2000年)にゲスト出演した[12]。2001年には『CSI:科学捜査班』に端役でゲスト出演。俳優の合間にメイクアップ・アーティストとしても活動してやりくりしていた[13]。
2002年 - 2008年
2002年、レナーは映画『ジェフリー・ダーマー』に実在の殺人鬼ジェフリー・ダーマー役で出演し[14]、その演技が賞賛されてインディペンデント・スピリット賞主演男優賞にノミネート。翌2003年にはピンクの楽曲"Trouble"のミュージックビデオに保安官役で出演した[15]。同年には『S.W.A.T.』[16]、2004年に『サラ、いつわりの祈り』に出演[17]。
2005年には『A Little Trip to Heaven』、『スタンドアップ』、『12 and Holding』に出演した[18]。翌2006年の『Neo Ned』ではガブリエル・ユニオンと敵対する役柄で出演し、パームビーチ国際映画祭主演男優賞などにノミネート。他に『ロード・オブ・ドッグタウン』にクレジット無しで出演したほか、『Love Comes to the Executioner』でジニファー・グッドウィンと共演。
2007年には『ジェシー・ジェームズの暗殺』でブラッド・ピット演じるジェシー・ジェイムズの従弟のウッド・ハイト役を務めたほか、『28週後...』にドイル軍曹役で出演した[19]。同年には『プリズナー』でミニー・ドライヴァーと共演し、また『Dr.HOUSE』にミュージシャンの患者役でゲスト出演した。また『The Oaks』のパイロット版にも出演したものの[20]、同作はシリーズ化されなかった[21]。
2009年 - 現在
ダラス・ロバーツと共演したコメディ・ドラマ『Lightbulb』、短命に終わったテレビシリーズ『The Unusuals』の後、レナーはキャスリン・ビグロー監督の戦争映画『ハート・ロッカー』で主役のウィリアム・ジェームズ軍曹を演じた。この作品は2009年のアカデミー賞作品賞などを受賞し、自身もアカデミー主演男優賞[22]や全米映画俳優組合賞主演男優賞にノミネート[23]。
2010年、ベン・アフレック監督の『ザ・タウン』でアフレック、ジョン・ハム、ブレイク・ライヴリー、スレインらと共演した。映画自体もレナーの演技も高評価され、第83回アカデミー賞助演男優賞[24]や全米映画俳優組合賞助演男優賞にノミネートされた[25]。他に、初めてゴールデングローブ賞(助演男優賞)にもノミネートされた[26]。
2011年、『マイティ・ソー』にホークアイ役でクレジット無しのカメオ出演を果たした(翌2012年5月公開の映画『アベンジャーズ』でも同じキャラクターを演じている[27])。同年12月、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズの4作目『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』で、クルーズ演じる主人公イーサン・ハントのチームの新メンバー役を務めた[28]。
2012年は『アベンジャーズ』の他、『ボーン』シリーズの4作目でトニー・ギルロイ監督・脚本の『ボーン・レガシー』が公開された。同作では前3作までにマット・デイモン演じたジェイソン・ボーンに代わって、新たにレナー演じるアーロン・クロスが主人公となった[29]。また他に、ジェマ・アータートンと共に主役を務めた、『ヘンゼルとグレーテル』の15年後を描くアクション・ホラー・コメディ『ヘンゼル & グレーテル』がある。2012年8月、家族や友人と過ごす時間が必要との理由で、俳優休業を視野に入れ、全てのスケジュールを白紙に戻すようにエージェントに命じたとの報道がなされた[30]。
2012年11月17日に放送されたNBCのバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』では、司会を務め、ホークアイのパロディを自ら演じた他、ピアノ演奏と歌声を披露[31]。
その他の活動
音楽
俳優のほかに、シンガーソングライター、ギタリスト、キーボーディスト、ドラマーとしても活動している。俳優活動初期の頃はサンズ・オブ・ベンというバンドで演奏していた。映画『スタンドアップ』ではサウンドトラック曲「I Drink Alone」を演奏した。2006年の『Love Comes to the Executioner』、2007年の『ジェシー・ジェームズの暗殺』でもパフォーマンスを見せた。2013年の『エヴァの告白』ではピアノを弾いている。
住宅リフォーム
下積み時代は副業として親友のクリスフトファー・ウィンターと共に住宅リフォーム事業を行っていた[5]。
私生活
同じく俳優であるベン・アフレック、コリン・ファレル、シャーリーズ・セロンと友人である[32]。
バイク好きで、普段はBMWに乗っているという。射撃も好んでおり、シューティング・レンジへ足を運ぶことも多く、銃器を扱う役も多い[33]。
親友のグリフィン・ハッドレイと同居していることからゲイであると噂されていたが、本人は「そういうふうに言われるのは、ハリウッドスターの仲間入りをしたことだ」と全く気にしていなかったようである[34]。その一方で、元恋人のモデル、ソニー・パチェコがレナーの子を妊娠(2013年2月出産予定[35])したと知ると、彼女を自宅に呼び寄せ、ハッドレイを含め3人で暮らすようになったと報道された[34]。
2013年3月28日、元恋人ソニー・パチェコとの間に3175gの第1子女児が誕生。アヴァ・バーリン・レナー(Ava Berlin Renner)と命名[36]。2014年9月になって、ソニー・パチェコと結婚していたことを明らかにしていた[37]。しかし、その後の2015年末に離婚が成立した[38]。ソニー・パチェコとの問題は2019年になっても親権をめぐる争いなどが起こっているなど解決されていない[39]。
人物
渋いルックスに合ったクールな役が多いが、2012年7月24日放送の米トーク番組『Jimmy Kimmel Live!』に出演した際には、飛行機で移動中に友人から睡眠薬と騙されてバイアグラを飲まされ、とても恥ずかしい思いをしたというエピソードをユーモラスに語るなど、明るく気さくな人柄である[40][41]。その一方で、本人は「人に心を開くまでにすごく時間がかかる」性格であり、「いわゆるハリウッドのパーティー好きセレブみたいなタイプじゃない」と述べている[33]。
出演作品
映画
テレビ
音楽
- "I Drink Alone" (2005) 『スタンドアップ』のサウンドトラック
- "American Pie" (2006) 『Love Comes to the Executioner』のサウンドトラック
- "Good Ole Rebel" (2007) 『ジェシー・ジェームズの暗殺』のサウンドトラック
CM
ミュージックビデオ
- ピンク "Trouble" (2003) 保安官役
- Brother Sal "Scenes on Sunset"